2003年2月16日(日)
墓は誰が守る?日本的プライベートバンキング
旧厚生省1998年調査で、墓の承継者として「決まった人がいる」と答えたのは51%で、「決まった人も期待する人もいない」は11%、「継いでもらうことを希望しない」が3%。またある世論調査によると「50年前には、50歳未満の女性で、『老後を子どもに頼るつもり』は60%。最近は10%もいない。」「家」意識が弱まっています。(読売新聞2003.1.30)
後継ぎの問題や墓の問題。資産家の財産相談をお受けするときに避けて通れないのはこれら「家」の問題です。
かつてのbird発行人は資産家のご自宅に伺うとお線香をあげさせていただきました。「財産の相談」といっても実質は「家の相談」なのですから当然のこと。お仏壇の前に座るとお客様の心がフッと近くになります。ちなみに相続税調査に数珠(じゅず)持参でやって来て、線香をあげ経を読む税務調査官もいました。税務調査にもフッと入れるのでしょう。
日本的地主さんにとって財産とは「増やす」ものではなく「残す」ものです。心配は家を守ることです。
資産家向けの銀行業務としてプライベートバンキング(PB)業務があります。鳴り物入りで進出したUBSウォーバーグもモルガンスタンレーもゴールドマンサックスも日本でのPB業務から撤退縮小です(週刊ダイヤモンド2003.2.15号)。外資が乗り越えられないのは日本人が心の奥底に持ちつづけるそんな心なのではないでしょうか。
結婚しない跡取息子跡取娘に対する結婚のアレンジメントでさえbird発行人はプライベートバンキング業務だと思っています。家を守ることが業務なのですし、跡取が決まらないままでの財産うんぬんは意味ありません。


